関連書籍

キングダム・オブ・ヘブン(サラセン軍) キングダム・オブ・ヘブンのメイキング本や、十字軍の関連書籍、関連ニュースなどを紹介。

メイキングブック

キングダム・オブ・ヘブン 公式完全ガイド キングダム・オブ・ヘブン 公式完全ガイド
リドリー・スコット監督監修。監督による解説や、メイキング過程の説明、当時の十字軍を描いた絵画など、内容がとても充実した資料集・メイキング解説本です。この本とは別に、劇場で売られていたパンフレットもインタビュー・解説・人物相関図・メイキング過程などの情報が載っているのでオススメです。

十字軍

十字軍 ヨーロッパとイスラム・対立の原点 十字軍 ヨーロッパとイスラム・対立の原点
ジョルジュ・タート(著)/「知の再発見」双書
十字軍について、イスラム圏からの研究、女性や貧者の役割、精神史的研究などの新しい研究動向を組みこみ、わかりやすく要点を押さえた解説を加える、十字軍史の入門書。
十字軍の軍隊 十字軍の軍隊
テレンス・ワイズ(著)/オスプレイ・メンアットアームズ・シリーズ
西欧諸国連合軍の十字軍とそれを迎え撃ったイスラム勢力。そこでは多様な民族の軍制と装備が見られる。初期の十字軍と騎士修道会を中心に、聖地とイベリア半島での抗争の軍事をヴィジュアルに解説。
アラブが見た十字軍 アラブが見た十字軍
アミン・マアルーフ(著)/ちくま学芸文庫
豊富な一次史料を用い、ジャーナリストならではの生き生きとした語り口で、アラブ・イスラム教徒の観点からリアルな歴史を再現して、通念を覆し偏見を正すとともに、今日なお続く抗争と対立からの脱却の途を示唆する反十字軍史。
サラディンとサラセン軍 サラディンとサラセン軍
デビッド・ニコル(著)/オスプレイ・メンアットアームズ・シリーズ
ムスリム世界を中心として、イスラム王朝の内情や軍隊を解説。セルジューク朝、ファーティマ朝、英雄サラディン率いるアイユーブ朝、マムルーク朝など、各王朝の軍隊の組織体系から軍装までを明らかにする。

ニュース

キングダム・オブ・ヘブン 硬派な歯ごたえの英雄譚

 歴史スペクタクル巨編はハリウッドの十八番。撮影規模が拡大しCG技術も発達して復調してきたが、こう次々と続くと食傷気味でもあった。12世紀の十字軍を素材にしたリドリー・スコット監督のこの作品、期待通りの活劇に現在的なテーマも盛り込んで、硬派な歯ごたえが新鮮だ。

 鍛冶(かじ)屋のバリアン(オーランド・ブルーム)は十字軍の英雄ゴッドフリー(リーアム・ニーソン)の息子と知らされ、エルサレムへと向かった。エルサレムではサラディン率いる回教徒と、ボードワン4世を王とするキリスト教徒の間にかろうじて平和的なバランスが築かれていたが、王の死で均衡が崩れ、血みどろの戦いが始まる。バリアンはボードワンの後を受け、劣勢の軍を指揮してサラディン軍に立ち向かう。

 平凡な男が器量と才覚を発揮する英雄譚(たん)としても快調だし、巨万の軍勢が砂漠を埋め尽くし、エルサレムを囲む城壁をはさんで壮絶極まる攻防戦を繰り広げる壮観さは、お釣りが来るほどだ。王女との恋まで盛り込んで抜かりない。

 しかし、ここまでなら今どきの1本。おや、と思わせるのは、この手の映画につきものの戦場のロマンが見当たらないことだ。バリアンが戦うのは、信仰や愛や友情のためではなく、無力な市民を守るため。信仰の名のもとに富と権力を求めた愚かな貴族が招いた災厄に、立場と責任から立ち向かう。

 戦いには高揚感より悲壮さがつきまとう。無知と不寛容が、現在に続く禍根を残していると示唆する。無益な犠牲をうむ戦いのむなしさが貫かれ、思わぬ後味を残すのである。2時間25分。日劇PLEXほか。
(毎日新聞 2005年5月13日 東京夕刊より)

R・スコット監督「キングダム・オブ・ヘブン」 現代紛争の根、ここに

2005年06月09日

 ◇争い回避の知恵・忍耐、歴史に学べ

 ハリウッドは歴史大作ばやり。「キングダム・オブ・ヘブン」は、12世紀のエルサレムでの十字軍の戦いを描く。このところ、リアルに戦争を再現してきたリドリー・スコット監督の新作だ。

 なぜ今、十字軍なのか。「わたしのDNAに、騎士の物語が組み込まれているのかもしれないな。黒沢明の影響も受けているだろうし」と冗談めかして言った後で、歴史の転換点を描いたと説明する。「200年にもわたるキリスト教徒とイスラム教徒の争いの時代に、ほんのわずかだが平和な期間があり、それが終わって再び血なまぐさい戦争が始まる。それを面白いと思った」

 エルサレムでは、キリスト教徒を束ねるボードワン4世と、サラディンの率いるイスラム教徒との間に際どい均衡が保たれ、両教徒が平和に共存していた。しかしボードワンの力が衰え、権力欲にとらわれた貴族が台頭してバランスが崩れると、激烈な戦争が始まる。キリスト教徒の指導者となるバリアンの目を通して、悲劇的な戦争を描く。

 バリアンの背景こそ創作だが、出来事はほとんど史実に基づくという。「当時は法のない、暴力の時代だった。そんな時にサラディンは、20万人もの軍勢を擁しながら、現実的な判断で争いを避けようとしたのだ。無用な挑発をくり返して争いを招いた貴族も実在した。この映画は、忍耐についての物語なのだ」

 その視線は、現代に向けられている。「そう、イスラエルで現在起きていることも、イラクでの出来事も、根源はこの時代にある。作ろうとするのは娯楽作品だが、金と時間を使うのだから、観客に訴えかけられるのならその方がいい」

 「グラディエーター」「ブラックホーク・ダウン」に続きこの映画と、5年間で3本、イスラム圏で映画を撮っている。その体験が、サラディンを描くまなざしにも反映されているようだ。「彼らの文化に愛情を持って接しているから、トラブルなど一つもない。忍耐を持てば人を理解出来るし、外国人恐怖症も消えるはずだ」。数千人のエキストラを動員して再現した戦闘場面が、戦いの恐怖を体感させる。歴史の教訓に学べ。娯楽大作の巨匠のメッセージである。【勝田友巳】

(毎日インタラクティブより。)

リドリー・スコット監督インタビュー

理想に燃える人間描く スコット監督「忍耐こそ平和へのカギ」

2005年05月23日15時36分

 「エイリアン」「ブレードランナー」など娯楽映画の巨匠リドリー・スコット監督(67)の最新作「キングダム・オブ・ヘブン」が公開中だ。今回も壮大なスケールで、理想に燃える人間像を描き出している。

 剣闘士、海兵隊、詐欺師など多彩な題材を取り上げてきたスコット。今回は十字軍の騎士に挑んだ。

 フランスの鍛冶(かじ)屋バリアン(オーランド・ブルーム)は、騎士だった父親の後を継ぎ、エルサレムへ。キリスト教徒の王ボードワン4世とイスラム教徒の指導者サラディンとの間でつかの間の平和を実現していた。だが、王の死後、両者に争いが起こり、バリアンはエルサレムを救うために立ち上がる。

 自身は03年、英王室から騎士の爵位を授与されている。「騎士物をやるきっかけでは」と尋ねると「それはまったくの偶然」。

 「子供のころ見たハリウッド映画の影響で、騎士やカウボーイや警官の映画にあこがれて、いつか映画化したいと思っていた。今までもやっておらず、これからがスタート。次はカウボーイになると思う」

 クライマックスのエルサレムの攻防では、2千人のエキストラを動員、投石機など当時の兵器を再現した。特に巨大な包囲塔をエルサレムの壁に押しつけ、最後に倒れるシーンは圧巻だ。

 「三つの包囲塔を多人数で押し、テークの後、戻すのは、大変忍耐のいる作業だった。ただし、倒すシーンはワンチャンスのみ。でも、2回やらずに済むと思うとかえってほっとしたよ」

 主役には、才能ある若い俳優が多数出演した自身の前々作「ブラックホーク・ダウン」からオーランド・ブルームを抜擢(ばってき)した。ブルームは28歳。「ロード・オブ・ザ・リング」3部作に出演するなど若手の有望株として注目されている。

 「顔、中世的な雰囲気。肉体的な動き、勤勉さ、努力、自制心に勇気。彼は、勇気と知恵で理想を実現しようとするバリアン役に本当にぴったりだった」

 常に娯楽作の中から現代的なテーマを発してきた。今回は「忍耐」という。

 「お互いが理解しあって耐えていけば、戦いはなくなる。この時代もボードワン4世とサラディンが忍耐をもって平和を保っていた。現代も当事者間に忍耐があれば平和はやってくるのではないか」

(asahi.comニュースより。)

十字軍映画の俳優、イスラム理解の向上に期待

12世紀の第3回十字軍を描くサマーシーズンの大作映画「Kingdom of Heaven」(リドリー・スコット監督)に出演したアラブ人俳優2人は、 同作品によって西側諸国が固定観念を脱し、イスラム世界に対する理解を深めることを期待している。

イスラムの英雄サラディンに扮したシリア出身のガッサン・マスードは、電話でロイター通信に対し、「サラディンは戦うばかりではなく対話にも応じた。対話は戦争よりもはるかに良い」と述べた。マスードはまた、スコット監督がサラディンを高貴で尊敬に値する人物として描写したことを評価。米同時多発テロ以来、西側諸国の報道で傷つけられたアラブ人のイメージが、同作品で多少なりとも改善されることへの願いを示した。

また、同作品にイスラム教指導者役で出演したエジプト人俳優ハレド・エル・ナバウィは、西側諸国がイスラム社会についてもっと知るべき時期が来たと述べ、「われわれはテロリストではなく、高度な文明を持っていることは歴史が証明している」と強調した。
「Kingdom of Heaven」は来月公開予定。

(ロイターニュースより。)

ジャパン・プレミア

2005年05月02日 映画「キングダム・オブ・ヘブン」会見
オーランド・ブルーム:蹴落とされ役から大出世、英国のイケメン見参

 英国生まれのイケメン俳優に女性ファン700人が成田に殺到−−映画「ロード・オブ・ザ・リング」3部作で弓の名手レゴラス役に抜擢され、一気にスターダムにのし上がったオーランド・ブルーム(28)が、主演作「キングダム・オブ・ヘブン」(リドリー・スコット監督、5月14日に全国公開)のPRのため来日。13日に都内のホテルで会見した。

 前日、成田空港に到着した時には、黄色い歓声と悲鳴が上がって空港ロビーが一時騒然となったとか。オーランドはこの時の感想を聞かれ「今回2度目の来日だが、日本人はいつもピュアでエネルギッシュだなと感じる。あれだけの女性の声を聞いたのは久しぶりだった」と語った。

 会見にはスコット監督(67)とヒロイン役のエヴァ・グリーン(24)も出席。オーランドは「監督の作品に出るのは2作目。前回(「ブラックホーク・ダウン」)ではヘリコプターから落とされる役だったので、今回は主演ができて光栄に思う。スペインからモロッコへとロケは6カ月間に渡り、週6日間撮影と肉体的にもハードだったが、俳優として得るものがたくさんあった」と話した。

 会見後3人は、舞台あいさつをするため、プレミア試写会が開かれる六本木ヒルズに向かった。【細田尚子】
(毎日インタラクティブより。)

リドリー・スコット監督来日

3月7日、5月に公開される歴史超大作『キングダム・オブ・ヘブン』のプロモーションで監督のリドリー・スコットが来日した。花束贈呈のため、小倉優子が本作の設定である12世紀の妃の姿で現れると会場の記者らはその愛らしさに釘付けになる。そして、小倉優子とリドリー・スコットという通常あまり想定しにくい貴重なツーショットにカメラのフラッシュの量も割り増しぎみに。

最近は、歴史ものがブームだが、そのすべてが成功したとは言い難い。それでもあえて本作を製作したことについて「歴史というものは何度も繰り返すものです。そして、事実は小説よりも奇なりという言葉のとおり非常に興味深い題材がいくつもあるのです」と歴史の面白さについてリドリーは語る。「私は十字軍のこと、175年間の出来事に思いを馳せ、騎士を題材にした映画を作ろうと思ったのです」と本作を作ることになったきっかけについて明かした。

また、4月に来日が予定されているオーランド・ブルームのキャスティングについては「ブラック・ホーク・ダウン」での仕事の時から彼の知的さや情熱の持ち方、また非常に繊細な部分に感心していた。「キングダム・オブ・ヘブン」のプロジェクトが立ち上がってすぐ彼の名前は上がったし、人気も出てきたというのも一つの決め手になった」とオーランドの起用について率直な意見を述べた。

『キングダム・オブ・ヘブン』は5月14日より全国ロードショー。
(Flixニュースより。)

キングダム・オブ・ヘブン website > 関連書籍