90年代のアルバムは、「Debut」(デビュー)、「Post」(ポスト)、「Homogenic」(ホモジェニック)の3枚です。比較的ポップな路線でスタートしましたが、3作目でよりアートな方向になりました。
(デビュー)
直球のタイトルが示すとおり、ビョークはこのアルバムでソロデビューしました。全世界で大ヒットし、評価も高く、ビョークの個性的なボーカルと音楽を世に知らしめた作品です。ジャケット写真は、シンプルで清楚な感じなので、親しみやすい印象です。アルバムの内容は、全体的にライトでポップ、ダンサブルなので、聴きやすい感じだと思います。違う言い方をすると、強烈な曲が無いので、その辺を求める人には少し物足りないかもしれません。第1作目なので、これぐらいの方が導入として効果的でしょう。厳密に言うと、子供の頃にアルバム(「関連作品」のページ参照)を出してますが、一般的にはカウントせず、今作をファーストとして扱います。
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1 | Human Behaviour | S | MV |
2 | Crying | - | - |
3 | Venus as a Boy | S | MV |
4 | There's More to Life Than This | - | - |
5 | Like Someone in Love | - | - |
6 | Big Time Sensuality | S | MV |
7 | One Day | - | - |
8 | Aeroplane | - | - |
9 | Come to Me | - | - |
10 | Violently Happy | S | MV |
11 | The Anchor Song | - | - |
12 | Play Dead | S | MV |
(ポスト)
鮮烈なデビューとなった「Debut」に続く、第2作目のアルバムです。タイトルのポストの意味は2つあるそうで、1つは、ソロ活動のためにアイスランドからイギリスに移った後に作ったということで、「〜後」(after)を表す接頭辞のpost-です。もう1つは、アイスランドにいる家族や友達に手紙を出す意味を込めて、「郵便ポスト」だそうです。今作は、色々なジャンルに手を出していて、多彩でバラエティ豊かな印象になっています。ジャケット写真も、セピア調で素朴だった前作と比べて、様々な色があってカラフルです。着ている衣装は、アルバム名にふさわしく、エアメールの封筒と同じ柄です。前作に続き、一般受けしやすい内容だと思います。
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1 | Army of Me | S | MV |
2 | Hyperballad | S | MV |
3 | The Modern Things | - | - |
4 | It's Oh So Quiet | S | MV |
5 | Enjoy | - | - |
6 | You've Been Flirting Again | - | - |
7 | Isobel | S | MV |
8 | Possibly Maybe | S | MV |
9 | I Miss You | S | MV |
10 | Cover Me | - | - |
11 | Headphones | - | - |
(ホモジェニック)
第3作目は、ビョークの故郷・源流であり、新しいものと古いものが共存するアイスランドがイメージにあるそうです。電子音と弦楽器を組み合わせて、力強さと繊細さを兼ね備えたアルバムになりました。アートの領域に入り、更に完成度が高まっています。タイトルは、「同種の」という意味の形容詞です。前作は多種多様でしたが、今作は全曲が同じ源(方針)から生まれたことを表しています。ジャケット写真は、首が長い中国皇太后という感じのビジュアルで、目が怖いです。3作目にして、こういうブッ飛んだデザインにできるのは、さすがビョークとしか言いようがありません。武器ではなくて愛で闘う戦士をイメージしたそうです。
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1 | Hunter | S | MV |
2 | Jóga | S | MV |
3 | Unravel | - | MV |
4 | Bachelorette | S | MV |
5 | All Neon Like | - | - |
6 | 5 Years | - | - |
7 | Immature | - | - |
8 | Alarm Call | S | MV |
9 | Pluto | - | MV |
10 | All Is Full of Love | S | MV |