2011年
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(ボーン・ディス・ウェイ)
第3作目は、パンクやロックな雰囲気があるアルバムです。ガガとバイクが合体したシュールなジャケット写真から、すでにぶっ飛んでます。内容は、アップテンポな曲で、パワフル&アグレッシブな感じです。キリスト教や神に言及した曲もあり、宗教に対しても挑発的になっています。ハードコアなガガを楽しみたい時にオススメです。ちなみに、スペシャル・エディションには、ボーナス・トラック(「Black Jesus + Amen Fashion」、「Fashion of His Love」、「The Queen」)が入ってます。
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- Born This Way (ボーン・ディス・ウェイ)
- このアルバムの代表曲は、「Born This Way」です。非常にテンションが高い曲になっています。歌詞は、「こういう風に生まれた(born this way)。どんな皮膚の色、人種、障害、性的嗜好だろうが問題無し!だって神は間違いを犯さないんでしょ?」という、挑発的でメッセージ性がある内容です。MVは、悪趣味上等で突っ走っていて、顔にでっぱりがある特殊メイクがユニークです。全身タトゥーでゾンビボーイとも呼ばれる男性モデルのリック・ジェネスト(Rick Genest)が出演しています。
- Judas (ジューダス)
- 「Judas」も、ハードな曲でオススメです。タイトルは、師のイエス・キリストを裏切って死刑へ導く原因になったユダで、裏切り者の代名詞です。歌詞は、そんなユダに恋してるという内容で、またまた挑発的です。MVは、ガガが監督し、キリストがギャングのボス、俳優のノーマン・リーダス(Norman Reedus)がユダ役、ガガはマグダラのマリア役で出演しています。マグダラのマリア(Mary)は、キリストに仕えた女性で、「Bloody Mary」は彼女をイメージした曲です。
- Scheiße (シャイセ)
- 「Scheiße」は、なぜかシングル化されず、MVも作られてませんが、このアルバムの名曲の1つなのでオススメです。タイトルは、ドイツ語で「クソッ!」という意味で、英語だとShitになります。ドイツ語歌詞のパートもあり、クールで力強い曲です。

1 | Marry the Night | S | MV |
2 | Born This Way | S | MV |
3 | Government Hooker | - | - |
4 | Judas | S | MV |
5 | Americano | - | - |
6 | Hair | - | - |
7 | Scheiße | - | - |
8 | Bloody Mary | S | - |
9 | Bad Kids | - | - |
10 | Highway Unicorn (Road to Love) | - | - |
11 | Heavy Metal Lover | - | - |
12 | Electric Chapel | - | - |
13 | Yoü and I | S | MV |
14 | The Edge of Glory | S | MV |
2013年
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(アートポップ)
第4作目は、ハードな前作から路線変更して、アートやファッションなどを扱ったポップな内容になりました。ジャケット写真は、ボッティチェリの絵画「ヴィーナスの誕生」を解体して魔改造したような感じで、エロと芸術のシュールな融合です。愛の女神ヴィーナスは今作の象徴的なイメージになっていて、ガガも武田久美子ばりの貝殻ビキニで、ヴィーナスに扮しています。ちなみに、「Do What U Want」はR・ケリー(R. Kelly)との共演曲でしたが、彼の性的スキャンダル発覚でクリスティーナ・アギレラ(Christina Aguilera)に交代になり、のちにアルバムから削除されました。
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- Applause (アプローズ)
- このアルバムの代表曲は、「Applause」です。「拍手喝采」という意味で、曲中やダンスでも、拍手が取り入れられています。サビ前は音を抑えて、サビでテンションを上げていく展開が良いです。MVは、手品みたいな感じで、色んな衣装のガガを鑑賞できます。手の形をしたブラが、卑猥でユニークです。その他でテンションが高い曲は、「Manicure」や「Gypsy」もあります。
- Aura (オーラ)
- 「Aura」は、曲の構成が特殊で面白いです。イントロにメキシカンな風味があります。ロバート・ロドリゲス監督(Robert Rodriguez)の映画「マチェーテ・キルズ」(Machete Kills)にガガが出演し、そのプロモーションも兼ねて、MVではこの映画の映像が使われています。その他で面白い曲は、ガガでは珍しいヒップホップ系の「Jewels n' Drugs」です。ラッパーのT.I.などが参加してます。
- Venus (ヴィーナス)
- 「Venus」も、ノリが良い曲なのでオススメです。ヴィーナスは「金星」の意味もあり、この曲は女神と金星を絡めた内容になっています。後半にある、惑星(水金地火木土天海冥)の名前をシャウトするくだりが面白いです。ちなみに、「G.U.Y.」のMVは短編映画みたいになっていて、「Venus」の他、「Artpop」や「Manicure」も含まれています。

1 | Aura | - | MV |
2 | Venus | - | - |
3 | G.U.Y. | S | MV |
4 | Sexxx Dreams | - | - |
5 | Jewels n' Drugs | - | - |
6 | Manicure | - | - |
7 | Do What U Want | S | - |
8 | Artpop | - | - |
9 | Swine | - | - |
10 | Donatella | - | - |
11 | Fashion! | - | - |
12 | Mary Jane Holland | - | - |
13 | Dope | - | - |
14 | Gypsy | - | - |
15 | Applause | S | MV |
2016年
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(ジョアン)
第5作目は、今までの作風からガラリと変わったアルバムです。ダンスミュージックは封印して、アメリカン・シンガーソングライターというスタイルです。メイクやファッションも控えめになっています。内容は、カントリーやバラードな曲が多いです。タイトルは、過去に夭折した伯母(父の姉)の名前だそうで、ガガの本名(Stefani Joanne Angelina Germanotta)のミドルネームにもなっています。派手さを抑えた、アコースティックなガガを聴きたい時にオススメです。ちなみに、デラックス・エディションには、ボーナス・トラック(「Grigio Girls」、「Just Another Day」)が入ってます。
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- Perfect Illusion (パーフェクト・イリュージョン)
- このアルバムの代表曲は、「Perfect Illusion」です。他の曲と比較すると若干浮いて聞こえるぐらい、情熱的でエネルギッシュな曲になっています。MVも、荒野やライブで熱唱し、怒りに似た強い感情をぶつけまくっている印象です。
- Million Reasons (ミリオン・リーズンズ)
- 「Million Reasons」は、MVが「Perfect Illusion」の続きになっています。薄紫色のテンガロンハットとスーツが綺麗です。顔に影がかかり、ギターを弾きながら歌う姿がかっこいいです。上質なバラードで、胸に沁みます。その他では、「Joanne」も美しいバラード曲で、ピアノ・アレンジ版のMVが作られています。
- John Wayne (ジョン・ウェイン)
- 「John Wayne」は、MVが「Million Reasons」の続きになっています。今作のMVは地味めの映像が多いですが、この曲は毒々しい色使いの照明で、いつものガガのノリに近いです。タイトルは、ジョン・フォード監督の西部劇映画の主演が多かった俳優の名前で、カウボーイのイメージがあります。日本で例えると、黒澤明監督の時代劇映画の主演が多かった三船敏郎(侍のイメージ)が近いでしょう。MVの最後に、ジョン・ウェインの写真が出てきます。
