レディー・ガガがライブツアー「The Mayhem Ball」(ザ・メイヘム・ボール)に先駆けて披露した、コーチェラ(Coachella)でのライブ。セットリスト、ナレーションの日本語訳など。
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The Mayhem Ball
(ザ・メイヘム・ボール)
レディー・ガガは、アルバム毎にライブツアーを開催しています(「関連作品」のページの「主要年表」参照)。「Mayhem」のライブは、2025年のアメリカの野外ライブ「コーチェラ」(Coachella)で初披露&生中継され、完成度の高さで大絶賛されました。このページでは、その伝説のライブの様子をまとめています。ちなみに、このライブは、ライブツアー「The Mayhem Ball」の前の、プロモ・ツアー(promotional tour)という位置付けだそうです。
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「Mayhem」を具現化したゴスな世界観で、映画やオペラみたいです。豪華なセットで、弦楽器隊も参加してます。章立ての構成で、各幕に副題付きです。Mistress of Mayhem(メイヘムの女主人)も登場します(写真1枚目)。
【タイトル】
The Art of Personal Chaos (個人的なカオスの芸術) 【第1幕】
Of Velvet and Vice (ベルベットと悪徳の) 【第2幕】
And She Fell into a Gothic Dream (そして彼女は、ゴシックの夢の中に落ちていった) 【第3幕】
The Beautiful Nightmare That Knows Her Name (彼女の名前を知る、美しい悪夢) 【第4幕】
To Wake Her Is to Lose Her (彼女を目覚めさせることは、彼女を失うこと) 【フィナーレ】
Eternal Aria of the Monster Heart (モンスターの心の、永遠の詠唱) |
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タイトル後、監督レディー・ガガ(Directed by Lady Gaga)などのクレジットが表示されます。イントロとして、メイヘムの女主人(赤い映像)とガガ(白い映像)が向かい合う、対話のようなモノローグがあります。(内容は「ナレーション」参照)
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【左】(第1幕開始)
「Bloody Mary」では、大きなタワーの頂点に、赤ドレスで君臨しています。荘厳な幕開けです。 【右】
「Abracadabra」では、MVと同じく「Dance or Die」(踊るか死ぬか)と宣言し、一気に盛り上げていきます。 |
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【左】
「Judas」では、前曲からノンストップで繋げられ、観客のボルテージを上げていきます。 【右】
「Scheiße」では、大きな羽根ペンを使ったパフォーマンスを披露します。 |
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【左】
「Garden of Eden」では、ギターを弾いてパンクな感じです。 【右】
「Poker Face」では、チェス盤が舞台となり、ダンサー達も駒のような配列です。この後、次幕までの間奏として「Abracadabra」(Gesaffelstein Remix)が流れます。 |
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【左】(第2幕開始)
「Perfect Celebrity」では、人骨と一緒に砂に埋まっています。 【右】
「Disease」では、箱の中でドクロ女達がひしめき、メイヘムの女主人との取っ組み合いもあります。 |
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【左】
「Paparazzi」では、MVみたいに金属衣装と松葉杖を使い、白い巨大マントで風に立ち向かって突き進みます。 【右】
「Alejandro」では、MVと同じ感じで、セットの上の階から男達に向かって歌います。 |
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【左】
「The Beast」では、上にある巨大な円形スクリーンに、赤い満月のように映し出されます。 【右】(第3幕開始)
「Killah」では、2本の尻尾(?)が頭に付いたジョーカー風のダンサー達がユニークです。ガガの衣装は、黒い狼になっています。 |
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【左】
「Zombieboy」では、人骨と一緒に陽気にダンスです。 【右】
「Die with a Smile」では、頭蓋骨で装飾されたキーボートが登場します。 |
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【左】
「How Bad Do U Want Me」では、会場が虹色のライティングになり、明るい雰囲気です。 【右】(第4幕開始)
「Shadow of a Man」では、黒い衣装で、クールなダンスです。アウトロで「Kill for Love」も少し歌います。 |
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【左】
「Born This Way」では、ダンサー達と一緒に駆け巡り、最後は一体となります。 【右】
「Shallow」では、ピアノでシンプルに弾き語りし、床が目玉みたいな模様です。 |
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【左】
「Vanish into You」では、観客と触れ合い、黒い花束をもらいました。 【右】(フィナーレ)
「Bad Romance」では、白い衣装で熱唱し、壮大なショーの有終の美を飾りました。 |
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エンディングでは、舞台に全員が集まり、ミュージカルみたいに挨拶して終わります。ダンス、演出、照明などにこだわった渾身のライブを2時間やりぬき、大絶賛されました。
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おまけ1。このライブは2回開催され、セットリストは同じです。第1回の「Killah」では、鉄仮面のゲサフェルスタインが出演し、第2回では、ドラマーのドラムソロになりました。ちなみに、バンド・メンバーの名前は、ギター(Ricky Tillo、Tim Stewart)、ベース(Eric Ingram)、ドラム(Tosh Peterson)、キーボード(Brockett Parsons)です。
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おまけ2。気になった人をピックアップ。弦楽器隊は、帽子が芸術点高かったです。ギタリストは、サングラスと角ばった肩で、ヤクザ映画に出てきそうでした。キーボーディストは、360度円形のキーボードに囲まれてます。
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おまけ3。キレキレだったダンスの振り付けは、ニュージーランド出身の女性コリオグラファーのパリス・ゲーベル(Parris Goebel)が担当しました。ガガと一緒に、このライブのクリエイティブ・ディレクションにも参加しています。
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おまけ4。ステージの全景です。左右の巨大モニターに挟まれる形で、中央にセットがあります。中央上部には、大型の円形モニターがあり、可動式です。セットは、舞台デザイナーのエス・デヴリン(Es Devlin)が手がけました。
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おまけ5。「Poker Face」のチェス盤ステージは、アレキサンダー・マックイーン(Alexander McQueen)のチェス盤ファッションショー(2005年)へのオマージュです。
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エンターテイメントに満ちたゴージャスなショーで、SNSではガガチェラ(Gagachella)と呼ばれました。同じ内容で、メキシコ、ブラジル、シンガポールでも開催されています。セットリストでは、「Blade of Grass」が「Shallow」の前に追加され、ピアノ弾き語りで2曲やります。
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ダンサーは、合計32人が参加しています。下記が、全員のリストです。個人的に目立ってたと思う順番で並べています。何人かは、「Abracadabra」のMVにも出演してました。日本人のタカシマ・アミとアイシャもいます。
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劇中では、一部の箇所でナレーションがあり、物語性が演出されています。テーマとしては、ガガのduality(二重性)=「白い髪のガガ、黒い髪のガガ」&「ガガ、メイヘムの女主人」です。このコーナーでは、ナレーションの日本語訳をまとめています。
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コーチェラ後のプロモ・ツアーでは、「Alejandro」の時に、開催国の国旗を掲げる演出があります。また、衣装の色を、国旗に合わせた色に変えることもありました。ちなみに、シンガポールでは、弾き語りパートで、「Always Remember Us This Way」が追加されました。(計4日開催の内の後半2日)
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【左】
メキシコ。 【中】
ブラジル。コパカバーナ・ビーチで開催され、200万人以上集まり、記録的な動員数になりました。 【右】
シンガポール。 |