trfの第4期

「Unite! The Night!」から「HE LIVES IN YOU」まで。小室プロデュースを終えて、セルフプロデュースに切り替えた時期です。曲の知名度がやや低いですが、様々な良い曲を精力的に出し続けています。

シングル

trfのシングル「Unite! The Night!」

Unite! The Night!

(ユナイト!ザ・ナイト!)

1998年2月発売。第3期では、様々な曲に挑戦していましたが、小室哲哉を離れた後も、その方針を継続です。この曲は、m.c.A・Tこと富樫明生が作詞作曲しています。かっこいい系の曲ですが、ダークさではなくて、爽やかさがあります。外人のコーラスは、過去作品でも色々と活用されていましたが、今作でもたっぷり使われていて良い感じです。MVは、ノンストップで横に流れていくスタイルで、様々なダンスが通過していきます。技巧を凝らした映像作品です。B面曲として「Realise」があり、アルバム「UNITE」にも収録されています。
trfのシングル「Frame」

Frame

(フレーム)

1998年3月発売。この曲は、m.o.v.eの木村貴志が作曲しています。明るい曲調の、ポジティブな女性の歌です。軽やかな転調が、湧き出るような力強さを感じさせます。CMに合いそうな、王道のポップスという印象です。残念ながら、MVはありません。B面曲として「frisky a GO-GO!」があり、アルバム「UNITE」にも収録されています。
trfのシングル「TRY OR CRY」

TRY OR CRY

(トライ・オア・クライ)

1998年4月発売。ミドルテンポの、憂いを帯びた力強い曲です。階調がある音がベースでひたすら繰り返され、渋くて良いです。この曲も、MVはありません。第4期の曲は、チラチラMVが無い曲が見受けられます。話は逸れますが、第4期は、YU-KIはおかっぱ的なボブ、ETSUはパンチ効いた髪型で一貫しています。これらを見ると第4期だなと分かります。
trfのシングル「BE FREE」

BE FREE

(ビー・フリー)

1998年9月発売。アップテンポな曲調で、軽やかなダンスミュージックです。だんだん転調していって、サビへと上がっていく高揚感が良いです。MVは、どこぞの倉庫で、ラフな雰囲気で仲間と集まってダンスという感じです。ほぼ全員、上着が白いので、妙に統一感があります。
trfのシングル「embrace」

embrace

(エンブレイス)

1998年11月発売。ミドルテンポの曲調で、意志の強さを感じさせる曲です。この曲も、MVはありません。第4期の曲は知名度が低いですが、堅実な良い曲を安定して発表し続けているので、もっと認知されていいと思います。B面曲として「slug and soul」があり、アルバム「LOOP#1999」にも収録されています。
trfのシングル「JOY」

JOY

(ジョイ)

1999年2月発売。スローテンポのバラードです。サビでかかる外人コーラスがゴスペルっぽくて、壮大さを醸し出しています。trfは、良いバラード曲がいくつかありますが、この曲もその一つです。MVは、誰もいない遊園地を背景に、ワイドスコープの白黒映像でこだわりが感じられます。ちなみに、撮影に使われた場所は、閉園になった呉ポートピアランドだそうです。B面曲として「Reason of love」があり、アルバムには未収録です。
trfのシングル「WIRED」

WIRED

(ワイアード)

1999年4月発売。ハードさがあるゴリゴリのダンスミュージックで、歌も踊りもかっこいいです。ラストのサビ前の間奏には、壮大な弦楽器の演奏があって圧巻です。trfの隠れた名曲と言っていいでしょう。MVは、みんな仮面を被っているので、「masquerade」よりこっちの方が仮面舞踏会っぽいです。ちなみに、「LOOP#1999」に収録されたアルバム版は、イントロとアウトロの弦楽器演奏が増えた長尺版で、より重厚さが増しているのでオススメです。B面曲として「The Song Remains the Earth」があり、アルバム「LOOP#1999」にも収録されています。
trfのシングル「HE LIVES IN YOU」

HE LIVES IN YOU

(ヒー・リブズ・イン・ユー)

1999年8月発売。映画「ライオン・キング」のサントラの続編「Rhythm of the Pride Lands」に含まれる同名曲のカバーです。「BRAVE STORY」はダンスがアフリカっぽい感じでしたが、この曲は音楽がアフリカっぽい感じです。コーラスが効いて、雄大さとパワフルさが素晴らしいです。MVは、ライブ映像で、ダンスもしっかり鑑賞できます。

アルバム

trfのアルバム「UNITE」

UNITE

(ユナイト)

1998年5月発売。「Unite! The Night!」、「Frame」、「TRY OR CRY」が含まれたアルバム。トガった曲が効いて、従来のtrfとは一味違う、新しい一面を見せています。ダンサー陣もかっこいい踊りができそうな感じです。このアルバムでオススメの曲は、「It's My Time」です。ポジティブ感があり、外人のハイトーンの声も良いアクセントになってます。ちなみに、第4期のアルバム2枚には、KOO作曲の曲が結構入ってます。
trfのアルバム「LOOP#1999」

LOOP#1999

(ループ・ナンバー1999)

1999年5月発売。「BE FREE」、「embrace」、「JOY」、「WIRED」、「HE LIVES IN YOU」が含まれたアルバム。クールさやハードさが感じられる内容で、ダンサー陣が活躍できそうな印象です。このアルバムでオススメの曲は、「Breath」です。ラストをしめくくるのにふさわしいバラードで、コーラスが程よく効いて、優しさや穏やかさがあります。ちなみに、このアルバムを基にしたライブツアーは、「exicoast」(エクシコースト)というオリジナル単語がタイトルでした。
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