trfの第2期
「survival dAnce」から「Overnight Sensation」まで、シングル5枚連続ミリオンセラーを達成したtrfの絶頂期。どれも代表曲であり、ライブでもこれらが中心になります。この5曲を聴かずしてtrfを語るなかれです。
シングル
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survival dAnce
(サバイバル・ダンス)
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1994年5月発売。trfの初めてミリオンヒットになったシングルです。副題は、「no no cry more」。Aメロ、Bメロ、サビが巧妙に組み合わされて、ドラマチックな展開になっています。しっかりしたダンスミュージックでありながら、一般受けもする聴きやすさがあり、trfの黄金期の幕開けにふさわしい傑作です。MVは、ホームビデオで撮った映像をつないだもので、メンバー達の和気あいあいとした雰囲気が、見ていて楽しいです。
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BOY MEETS GIRL
(ボーイ・ミーツ・ガール)
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1994年6月発売。コカ・コーラのCM曲に起用されました。つかみのサビで一気に引き込み、ラストのサビで更に転調して盛り上げます。壮大さと爽やかさを同時に感じさせる傑作です。MVは、サボテンがある中南米っぽい場所で、それぞれ個性的な衣装で踊るメンバー達がかっこいいです。
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CRAZY GONNA CRAZY
(クレイジー・ゴナ・クレイジー)
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1995年1月発売。シングル3ヶ月連続発売という大企画の第1弾です。大ヒットして、trfのシングルで最高の売り上げを記録しました。非常に軽快なテンポの曲で、YU-KIとSAMのAメロ、YU-KIとCIHARUとETSUのBメロ、そして盛り上がるサビへと展開するという構成になっています。KOOのラップも歴代シングルで1番と言っていいくらいハマってます。trfの最高傑作の1つです。MVは、盛り上がるライブの光景で、2種類の映像(カラフル衣装、ブラック衣装)が組み合わされた、巧みな編集になっています。
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masquerade
(マスカレード)
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1995年2月発売。シングル3ヶ月連続発売の第2弾です。明るいポップなtrfのイメージからうって変わって、ロック調のハードでダークな曲になっています。「オペラ座の怪人」からインスパイアされた大人な内容の歌詞で、サビ前に短い言葉を4回叩き込むところが痺れます。竜神というユニークなワードが出てきますが、曲中でうねりまくるギターや移り変わる転調が、竜を想起させたのでしょう。この曲も、trfの最高傑作の1つです。MVは、廃工場で撮影され、炎があちこちで燃えていて、ダンスも映像もひたすらかっこいいです。ちなみに、「dAance to positive」に収録されたアルバム版はかなりアレンジされており、ライブではもっぱらこちらが演奏されます。個人的には、シングル版の方がオススメです。
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Overnight Sensation
(オーバーナイト・センセーション)
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1995年3月発売。シングル3ヶ月連続発売の第3弾です。副題は、「時代はあなたに委ねてる」。前作のハードな感じからまた変わって、外人のコーラスに彩られたディスコ風の曲調になっています。YU-KIとSAMが一緒に歌いつつも、YU-KIが引く箇所もあり、工夫されています。積極的な行動を促す前向きな歌詞で、盛り上がる感じです。3ヶ月という短い期間ながら、3作それぞれに個性があり、ダンスもそれぞれ違っていて、trfの凄さを感じさせる企画でした。第2期の締めにふさわしい傑作であり、この年のレコード大賞を受賞しています。MVは、ざらついた映像で、雄大な荒野の中で踊るメンバー達が印象的でかっこいいです。
アルバム
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BILLIONAIRE
(ビリオネア)
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1994年7月発売。「survival dAnce」、「BOY MEETS GIRL」が含まれたアルバム。ダンサブルな曲と、ゆったり感がある曲が同居したアルバムです。ジャケットは、謎にツタンカーメンで妙に印象に残るので、個人的に好きです。このアルバムでオススメの曲は、「BILLIONAIRE」です。表題曲で、前作の表題曲「WORLD GROOVE」に近いノリがあります。ライブの締めに良さそうな感じです。
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dAance to positive
(ダンス・トゥ・ポジティブ)
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1995年3月発売。「CRAZY GONNA CRAZY」、「masquerade」、「Overnight Sensation」が含まれたアルバム。シングルとして出してもおかしくない「SEE THE SKY」と「Destiny to love」、KOOとSAMが歌う珍しい曲「FUNKY M」、ETSUも歌うコミカルな「dAnce is my life系」、クールな「Let it go!」、美しいバラード「ENGAGED」、エンディングにふさわしいピアノ曲「overnight piano dream」など、良曲ばかりです。第2期のアルバムの中で、一番のマストバイと言えるオススメの名盤です。trfのオリジナル・アルバムの中で最高傑作と呼んでも差し支えないでしょう。